論文執筆中の、
よしまり。@yoshimarilogです。
はじめに~第1章を、書いては消して・・・
という感じで、苦戦中です。
さて、みなさん、論文の「はじめに」部分には何を書いていますか?
人によって、「はじめに」の位置づけは違うみたいですが、
入り口が重要なのは言わずもがな、
はじめには論文の位置づけの中でも超重要です。(自戒を込めて。)
この記事では、
- 「はじめに」には、どんなことを書くの?
- 「はじめに」は、いつ書くの?今なの?
ということをまとめます。
※指導教授にもよるので、参考までに。
わたしの大学院の型とも違いますが、大事な要素が詳しく書いてあるので、一度立ち止まって、以前にも紹介した『租税法修士論文の書き方』をベースに、「はじめに」について検討してみました。
https://yoshimarilog.com/2021/01/07/how-to-write-sozeironbun/
- さて論文を書こう!「はじめに」を書こう!としている人
- 「はじめに」になに書いていいか分からない人
- これから論文を書く1年生
Contents
「はじめに」は超重要。論文の核となる。
「はじめに」とは
「はじめに」は、「序章」とすることもあるし、
そのような位置づけの大事な導入部として、「第1章」とすることもあります。
ここでは、「はじめに」と呼びますね。
修士論文の中で第一章(序論)のフォーマットと書き方は核になる
細川健『租税法修士論文の書き方』より
『租税法修士論文の書き方』では、「はじめに」について、このように風に書いています。
そして、役割をまとめてみると、次の3つかと思います。
- 修士論文の設計図の役割を果たす
- イントロダクション(心をつかむ。がしっと)
- 動機を説明すること(なんでこの論文を書くのか)
「はじめに」の構成例
さて、このような役割の「はじめに」にするための、構成例は次のとおり。
- 論文の目的と対象
- 社会的・経済的背景(イントロダクションだもんね♪)
- 問題意識の提示
- 研究の段取り
- 章・節の構成の提示
①研究の対象と目的
「この論文の対象は、〇〇である。」「この論文の目的は、〇〇である。」
と明確に言い切る。
「目的」は、なにを言いたいのか、ということ。
- 〇〇の課税範囲を明確化する
- 〇〇費と〇〇費の区分の基準を明らかにする
でも、
「あまりにも明確にしすぎると書きづらいので、少し広げておく」
という戦略もありえますよねぇ?(マイ教授はこの考え。)
どの程度の範囲で「目的」とするかも含めて、決めましょうよ。
という意味だと理解しました。
「対象」を示すこととは、検討する条文、所得税基本通達番号をきっちり明確に示すことです。
- 所得税法〇〇条〇項である
- 所得税基本通達番号などを指定する
②社会的・経済的背景
イントロダクション。つかみは大事。
ここに少し、文章力ほしいですね。
ただし、この本の著者は、「冗長にならないように租税法の専門家としての議論を行う」
とクギを刺してます。
③問題意識の提示
「あなたが書きたいことは何か」を書く。
一番最初に書いた目的に対して、結論を一言で表すイメージでしょうか?
この部分が最重要らしい。
そして、私はここがグラグラです。泣(2年生7月)
RQ(問題意識の提示)が記述できない的外れなテーマは早期に諦める
細川健『租税法修士論文の書き方』より
ぴえーーーーーーん。
④研究方法・段取りの説明
- どのような点に着目して議論するのか。
- どのような順番で議論するのか。
⑤章・節の構成の提示
じっさいに目次をイメージして、
第〇章では・・・を整理する。第〇章では・・・~
と書いていく。
ある程度の結論と、筋道が見えてないと、「はじめに」すら書けない・・・と思いますね。
実際この本にも、そう書いています。
でも、そこまでシビアに考えなくとも、
書き進めていく中で、「はじめに」も更新していけば大丈夫。
問題意識の提示は、「はじめに」でメインに書かないこともあるみたい
問題提起として、
- はじめに
- 第1章 〇〇制度の沿革と問題提起 ←ここで入れる
とか、
- はじめに
- 第1章 〇〇制度の沿革
- 第2章 判例と問題提起 ←ここで判例を紹介しながら問題提起
とかパターンはいろいろあり得ます。
その場合には、必然的に「はじめに」での問題意識の提示はサラっと、
論文の動機を書く中で触れる、など、
全体の流れに合わせて臨機応変に。
論文の動機をまず書いてみる
「はじめに」をどんな位置づけにするか、いくつかパターンがありそうですが、
なんでこの論文を書くの?
という、動機を書くのは共通かなと思います。
先ほどの「はじめに」構成例では、「社会的・経済的背景」と「問題意識の提示」のあたり。
どんな結論に行き着くか分からないとしても、
そのテーマで論文を書くことになった動機をまとめておくと、
「はじめに」に使えると思います。
「はじめに」は、はじめ には完成しない
「はじめに」は動機などもまとめて、
さらに、研究の段取りや、本文の構成も示すことで、頭も整理されます。
なので、最初に「動機」をまとめながら取り組みつつ、
本文の進捗と同時に随時見直して、
そして、完成は最後になりそうですね!
まとめ
- 「はじめに」は論文の核。地図にもなる。
- 目的・対象を明確にする。
- 問題意識・何を書きたいのか、短くまとめてみる。言えなければ、そのテーマ危ないかも。
- とりあえず、まだ手付かずなら、動機を文章にしてみましょう。
わたしの進捗
「はじめに」を見直して、テーマ危ないかも・・・って。思いました。
さて、「はじめに」って何回言ったでしょうか?
https://yoshimarilog.com/2021/01/07/how-to-write-sozeironbun/