大学院入学前に何をしておいたらいいの?
準備する気はあるけれど・・・何から始めたらいいの?
論文を書いて税法免除を受けよう!
と決めても、
論文を執筆していくイメージが湧かず、
何をしたらいいのか分かりませんよね。
また、
大学院に行くか、試験を続けるか悩み中で、
でも大学院にも行けるように少し動いてみたい人もいると思います。
この記事は、知識ゼロから税法論文を完成させるためのはじめのステップ、
本格的な論文執筆前にできることをまとめています。
大学院入学前にもできることがあるので、
少しずつ行動してみましょう。
★【税法免除】大学院で税法論文を書く②~テーマの選定~(準備中)
★【税法免除】大学院で税法論文を書く③~文献の調べ方~(準備中)
★【税法免除】大学院で税法論文を書く④~執筆手順~(準備中)
★東亜大学通信制大学院の大学院生活についての記事 (準備中)
Contents
事前準備①税法以外の基礎知識
論文執筆の前に、
大前提の知識をつけておくと、執筆がスムーズです。
【基本のキ】接続詞を極める
「接続詞」のレパートリーと使い方を正しく持っておくことが、
論文執筆のカギとなります。
論文執筆をしていると、
どうにも文章が繋がらないことが多く、
接続詞の大切さを痛感します。
しかし、執筆中には接続詞に立ち返って勉強する時間はなく、
判例研究に時間を使わないと間に合わない状況に陥ります。
本格的な執筆が始まる前に、
まずはパラパラ、接続詞の本に目を通してみるくらいの気持ちで
接続詞の正しい知識をつけましょう。
【基本のキ】法律用語を知る
税法の勉強をする中で触れたことのある
法律の用語や言い回しから、
本を読みながら知識を増やしてみるのもおすすめです。
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事前準備②租税法の基礎に触れておく
大学院での学習や、論文執筆には、
通称:『緑の本』こと
金子宏先生の『租税法』を読むことが必須です。
でも、とっても厚くて最初の1冊には難しいので、
入門書に目を通してみることをおすすめします。
いろいろ紹介しますが、
まず気になったものを1冊選んで読んでみてください。
税法入門
有名な入門書です。
「租」がついていないところもポイントです。
「租税法」と呼ぶのは金子先生をはじめとする東京大学系の先生らしいですが、
この本は学派の違う東京大学系の先生と、京都大学系の先生の共著なので、
学派を超えて、
基礎となる部分が詰まっていると思われます。
そんな豆知識は、私は修了後に知り、
終了後に読みましたが、
知っていたらきっと、最初の一冊にしていました。
プレップ租税法
『プレップ租税法』は、
会話調で授業を聞いているような感覚で読めて、
とても読みやすかったです。
税法基本講義
この本は、実際に論文執筆の中で出会い、
参考文献として挙げた本です。
多くの論文で参考文献に挙がっていたことと、
税法の基本書の中で読みやすくて基本がわかる本だったので、
初期の参考書としてもおすすめです。
税務判例を読もう!
弁護士の木山先生の本は、文章が分かりやすくて読みやすいです。
判例の読み方の解説が、とてもためになります。
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事前準備③論文テーマのパトロールをしてみる
テーマ選定は、
「テーマ選定で9割決まる」と言うほどに、大事な工程です。
実際に、
執筆からの期間と、テーマ選定をしていた期間とは、
同じくらいか、もしかしたらテーマをあれこれ練っていた期間の方が長いほどでした。
大事なテーマだからこそ、決まらないと焦ります。
テーマ選定のための事前準備や、
テーマ選定自体をしている期間はとても長いです。
事前準備としてのテーマパトロールを、
切羽詰まっていない時期からしておくことをお勧めします。
議論のあるポイントが分かる本を読む*パトロールのための準備
論文テーマのパトロールをしても、
頭の上をスルスル通り抜けて、なんにも引っかからない、
ということがあります。
私もそうでした。
その理由は、知識の無さです。
こんなところに議論があるんだな、という大まかなことを、
少しでもいいから、
特定のジャンルだけでもいいから、
先に頭に入れておくのがおすすめです。
ほんのちょっとの知識が、
気になるテーマを引っかけてくれます。
このときに頭に入りやすいところは、相性がいいのかもしれません。
私のおすすめは、『スタンダード所得税法』です。
所得税法をテーマにしようとしていない人にもおすすめな、
税法の基本的な考え方や、論点の掘り方が分かる、基礎的な本です。
そしてなにより、読みやすくて面白い!
(この本が一番、気持ちが入ってレビューした気がします。)
![](https://yoshimarilog.com/wp-content/uploads/2020/08/3A03DC7F-7457-486E-95EB-E622EDBD7BF0-320x180.png)
そして次に、このシリーズの法人税法。
このシリーズは、論文執筆に直結するような「論点」が盛りだくさんで、
「テーマとすることができるもの」の考え方が分かるところが良いところです。
![](https://yoshimarilog.com/wp-content/uploads/2020/09/D824F9F9-B846-47CE-BE3B-F324AC2EA7C1-320x180.png)
論文テーマのパトロール
論文のタイトルを、バーーーーーーっっと眺めてみます。
前項の本で興味を持った論点が、
実際に書かれたテーマの一覧に見つかるかもしれません。
興味を持った論点を、
どのように絞って、
あるいは広げて、
テーマとして設定しているかということにも、
注目しながら眺めてみてください。
![](https://yoshimarilog.com/wp-content/uploads/2021/01/論文テーマ-リサーチ-320x180.png)
事前準備④緑の本を購入!
このステップは一番はじめでも良いかもしれないですが・・・
入手の儀。
論文を書いていくお供となる本です。
一つのステップとするくらい、
緑の本の購入は『儀式』です。
本を注文して届いたときは鈍器かと思いました・・・
洗礼を受けてください。
現在は24版が出ていて、金子先生の最後の版となりました。
必須の参考書です。
![](https://yoshimarilog.com/wp-content/uploads/2020/07/金子宏『租税法』-1-320x180.png)
読んでみようとする
パラパラと…という風にもいかないかもしれません。
でも、文章自体は、とても読みやすいことに驚くかと思います。
大先生が書いた文章に触れて、言い回しにも慣れていきましょう。
事前準備⑤租税法の講義で定番の本を揃える
租税法の講義や、テーマ選定のときにも使用するような定番の本は、
あらかじめ揃えておいて損なしです。
租税判例百選
代表的な判例について、
- 事実の概要
- 判旨
- 解説
- 検討事項
- 参考文献
このような形式でまとまっています。
新しい版には載っていなくて、過去の版に載っている判例もあったりしますが、
まずは最新版から手に取ってみるのが良いと思います。
自分の論文の中で扱う判例があれば、
参考文献の一冊となります。
ケースブック租税法
700頁ほどある、
最初には難しい本ですが、
重要な判例を題材に、設問や説明があって、
深く勉強できる基本書です。
論文の入り口としては、気になる論点の判例をこの本から見つけて、
その周囲を読む、という感じで使用していました。
税法論文執筆に向けた事前準備のまとめ
事前準備として考えられることをまとめておきます。
事前準備一覧
まだ迷っている方もはじめの一歩を
大学院で税法免除を受けようと考えて、
税法論文を書くことになる場合、
多くの方が修士論文を書くことも初めてで、
税法論文どころか、
論文を書いていくのに知識ゼロから始めることが多いと思います。
イメージがつかないことに加えて、
そもそも、まだ悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
税理士試験後から大学院入学までの間は、
たくさん悩み、
やる気と時間があるけど、何も手付かずだったり…
悩みながらこのブログに辿り着いた方が、
悩みながらも、何か一冊本を手に取ったり、
小さくても確実な一歩に繋がればと思います。
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